日に焼けたくない人の、徹底・日焼け対策マニュアル【体の内から編】

物理的に紫外線をブロックしていても、100%完全に紫外線を浴びないというのはほとんど不可能に近いことです。

そこで考えたいのが、浴びてしまった紫外線からのダメージから肌をどう回復させていくかです。

肌の回復には、体の内からの紫外線対策が役に立ちますので、早速チェックしていきましょう。

【体の内から】紫外線に負けない肌作り、3つの方法

日焼けによる美容や健康への被害を防ぐためには体の外からの紫外線対策と並行して、体の内側からも紫外線に負けない肌作りをしていくことが大切です。

1・食事から肌を強くする

日頃の食事ではまずビタミンCを摂取しましょう。

シミやシワの原因になる活性酸素は紫外線に当たることでも体内に発生します。

活性酸素の除去にはビタミンCが大量に消費されていくので、積極的に摂取していきましょう。

また、ビタミンCには、シミの原因となるメラニンを生成する酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制してくれる効果があります。

ビタミンCは水溶性なので、体に貯蓄しておくことができず、尿と一緒に体外へ排出されやすい栄養素です。

ビタミンCはこまめに、サプリなども併用しながら、1日のうち何度かに分けて摂取できるよう
心がけましょう。

■ビタミンCを多く含む食品
……赤ピーマン・パプリカ・ブロッコリー・アセロラ・柿・のり・緑茶など

食事でシミ対策(2) −シミを予防・改善する9個の栄養素−

2・ヒートショックプロテインを増やす

紫外線に負けない肌作りの2つ目は、ヒートショックプロテインです。

ヒートショックプロテインとは、人間の持つ細胞の傷を修復する能力のあるたんぱく質です。
ヒートショックプロテインが増加すると肌細胞の修復能力が高くなるため、紫外線のダメージに負けない肌になります

通常、ヒートショックプロテインは怪我をしたときなどに生成されますが、それ以外に簡単に生成する方法が入浴です。

少し熱めの温度で入浴することです。
お風呂のお湯の熱が刺激になりヒートショックプロテインが生成されます。

温度は41度程度で、約10分〜15分。
しっかりと汗が出てくるまで温まりましょう。

※入浴時には脱水を避けるため十分に水分を取って、無理のない範囲で体を温めましょう。

ヒートショックプロテインは入浴直後から生成され始め入浴2日後にピークを迎えたのち減少していきますので、3日に1度の入浴が効果的です。

逆に、熱いお湯に毎日入ってしまうと体が温度に順応してしまい、ヒートショックプロテインが生成されづらくなります。

しっかり体を温める日以外はぬるめのシャワーでバスタイムを終わらせ、体が熱に慣れてしまわないようにしましょう。

3・飲む日焼け止め

一般的に流通している日焼け止めは、基本的には肌に直接塗布することで紫外線を肌に当てないようブロックすることを目的に作られています。
近年注目されている飲む日焼け止めは紫外線を浴びることで発生する活性酸素の発生を抑制し、体内の抗酸化力を高めることでシミやシワを軽減させることが目的のサプリメントです。

飲む日焼け止めの主成分は主に3種類あります。


・フェーンブロック

シダ植物から抽出された成分で、シェードファクターやPLエキスとも呼ばれます。

高い抗酸化作用の他、免疫防御作用やDNAの保護作用があると言われています。

主に海外で生産される飲む日焼け止めサプリに配合されていることが多く、日焼けをした肌ダメージの回復力を高めることで、肌にシミやシワを残さないよう働きかけます。

・ニュートロックスサン

ローズマリーとシトラスから抽出された天然のポリフェノールで、抗酸化作用に優れた成分です。

服用を続けることで、紫外線を浴びて発生する炎症を抑制する効果があると言われています

ニュートロックスサンは日焼けをしてしまった後の服用でも、紫外線からのダメージの回復に働きかけてくれるのも嬉しいですね。

・パイナップルセラミド

パイナップルから抽出された植物由来のセラミドで摂取により肌のセラミドの量を増加させ、肌細胞にしっかりと水分を蓄えさせます

水分をしっかりと蓄えた肌細胞はバリア機能がしっかりと働くので、紫外線を浴びたことで発生する肌ダメージの修復力が上がります。

また、パイナップルセラミドにはメラニンの生成を抑えたり美白効果もあります。


以上の3つが飲む日焼け止めに使われる主要成分です。

この3つの主成分の他にも抗酸化力の強いリコピンやポリフェノール、ビタミンCやビタミンEなどが含まれてる場合が多く、抗酸化力を補うことで美容全体ににメリットのあるサプリと言えます。

飲む日焼け止めには、国産品や海外製品がありますが、海外製品の中には日本で未認証の成分が入っているため、アレルギーや胃腸障害などの副作用の危険性があります。

海外製品の使用時には、成分をよく確認してからの服用が必要です。

「飲む日焼け止め」とうたってはいますが、これらのサプリには紫外線を直接ブロックしてくれる効果があるわけではなく、浴びてしまった紫外線のダメージを緩和するのが主な役割です。

塗るタイプの日焼け止めと併用しての使用が必要ですが、塗り忘れや塗りにくい部分、瞳などのそもそも日焼け止めを塗ることのできない部位のことも考えると外出の多い方は日常の美容サプリの1つとして取り入れてみても良いですね。

【体の外からの紫外線対策】も合わせてチェックしましょう。

日に焼けたくない人の、徹底・日焼け対策マニュアル【体の外から編】