ニキビは青春の証!なんてことを言われても、出来て欲しくないのがニキビです。
思春期の頃にできやすいニキビですが、大人になっても「大人ニキビ」として現れる厄介者です!
いくつになっても手を抜けないニキビケアですが、ニキビの種類によって対策方法が違うのをご存知ですか?世間ではありとあらゆるニキビ対策商品が販売されていますが、自分に合ったものを使わなければ意味がありません。
そこで今日は、ニキビに悩む若者から大人まで、あなたに合ったニキビ対策を解説します!
ニキビの種類を知ろう!
ニキビとは、毛穴の汚れや過剰分泌された皮脂、お肌の常在菌であるアクネ菌(ニキビ菌)などが引き起こす肌トラブルです。
ニキビには大きく分けて4つの種類があり、それぞれ対処方法が違います。
自分のニキビがどのタイプかを知り、正しいニキビ対策を行いましょう!
お肌に白いポツポツ【白ニキビ】
白ニキビは、過剰分泌された皮脂が毛穴に詰まり、表皮の下に溜まった状態の肌トラブルです。
毛穴が閉じた状態で皮脂が溜まるので、白いポツポツとなって顔の表面に現れます。
■白ニキビの原因
白ニキビを悪化させる原因は皮脂汚れの洗い残しや、メイク落としが不十分なことです。
落としきれなかった皮脂汚れがファンデーションなどの化粧品と混ざり、毛穴にこもった状態なのです。
■白ニキビの対策方法
白ニキビは炎症を起こしていないタイプのニキビです。
炎症が起きていないニキビは洗顔方法やスキンケアに気を付け、皮脂コントロールを徹底することで改善できます。
このとき注意して欲しいのが、洗いすぎや乾燥でお肌のバリア機能を低下させてしまうのはNGだということ。
適切な洗顔方法とスキンケアが、白ニキビ対策には必須です!
■洗顔料の選び方
皮脂コントロールを重要視する白ニキビ対策では、洗顔料選びも大切なポイントです。
世間で出回っているニキビ対策用の洗顔料は、実は洗浄力が強すぎるモノもたくさんあります。
過剰に皮脂を落とすことはお肌のバリア機能を低下させ、ニキビ対策には絶対NG!
中でもスクラブ入り洗顔料は、洗いすぎる上にニキビを過剰に刺激してしまいます。
ニキビ対策中は絶対に避けましょう!
白ニキビの方におすすめの洗顔料は、固形石鹸やクレイ洗顔です。
たっぷりの泡を顔にのせて、こすらず優しく馴染ませましょう。
また、合成界面活性剤も白ニキビ対策にはNGなので、成分チェックも忘れないでください!
■スキンケアのポイント
白ニキビ対策では、お肌の保湿も大切です。
水分の行き届いたお肌はバリア機能が働き、ニキビなどの肌トラブルを治してくれます。
しかし保湿に使うケア用品は、何でもいいわけではありません。
皮脂の過剰分泌が原因の白ニキビ対策としては、油分を含まないケア用品を選んでください。
ここで注意して欲しいのが、オイルフリーのケア用品には保湿力の低いものもあるということ。
保湿力が低いスキンケアを行うと、お肌は乾燥状態になります。
乾燥したお肌は水分の不足を補おうとして、皮脂を過剰に分泌する悪循環を生むのです。
お肌の水分をしっかり保つためにおすすめなのは、ヒアルロン酸やセラミドが高配合されているケア用品です。
化粧水などを選ぶときは配合成分にも注意して、高保湿力のものを選びましょう。
お肌に黒いポツポツ【黒ニキビ】
毛穴が閉じた状態で皮脂が溜まる白ニキビに対して、広がった毛穴に溜まるのが黒ニキビです。
黒ニキビは毛穴に詰まった皮脂が汚れと混ざりあい、酸化して黒くなった状態です。
■黒ニキビの原因
毛穴に溜まった皮脂が空気と接触し、酸化することでできるのが黒ニキビです。
溜まった皮脂が毛穴を押し広げてるため、毛穴も目立たせる厄介者です。
白ニキビ同様に、毛穴に溜まった皮脂やファンデーションなどの汚れを落としきれていないことが原因で発生します。
■黒ニキビの対策方法
黒ニキビは、白ニキビと同じく炎症が起きていないタイプのニキビです。
そのため、皮脂コントロールの徹底で改善が期待できます。
お肌のバリア機能を低下させない適度な洗顔を行い、保湿力の高いケア用品で潤いを守りましょう。
ここで注意して欲しいのが、黒ニキビは化膿する一歩手前であることです。
黒ニキビは炎症を起こしていないタイプのニキビですが、毛穴の奥で隠れた炎症を持っているケースもあります。
黒ニキビで痛みやかゆみを感じる場合は無理に押し出さず、皮脂コントロールと保湿ケアで改善を待ちましょう。
■洗顔料の選び方
黒ニキビの対策でも、洗いすぎない洗顔は必須条件です。
スクラブ入りなどの刺激が強い洗顔料は避け、合成界面活性剤を使っていない固形石鹸などを選びましょう。
■スキンケアのポイント
黒ニキビのスキンケアポイントは、洗いすぎないことと保湿をしっかり行うことです。
適度な洗浄力の洗顔料で洗ったあとは、保水力の高いケア用品でしっかり保湿しましょう。
黒ニキビケアの場合も、油分を含まないオイルフリーのケア用品が基本です。
洗顔と保湿でお肌のバリア機能を高めれば、黒ニキビ対策はOKです!
お肌に赤いポツポツ【赤ニキビ】
赤ニキビは、アクネ菌が毛穴に詰まった皮脂をエサにして異常繁殖し、刺激物質を生産してお肌に炎症を引き起こした状態です。
皮膚がポツポツと赤く腫れあがるのが特徴で、痛みを伴うこともあります。
■赤ニキビの原因
赤ニキビの原因は、顔の常在菌であるアクネ菌が過剰に繁殖してしまうことです。
アクネ菌は毛穴に溜まった皮脂をエサにして繁殖し、皮脂を分解する過程で作り出した刺激物質は肌表面に炎症を引き起こします。
赤ニキビは顔以外にも、二の腕や背中などに発生することがあります。
これらを引き起こす原因菌は、アクネ菌ではなくマラセチア菌だと言われています。
■赤ニキビの対策方法
アクネ菌やマラセチア菌が原因とされる赤ニキビですが、対策のために皮膚を殺菌するのはNGです。
ニキビの原因菌はもともと体に存在する常在菌であるため、殺菌と言う退治方法では、その他の有用な常在菌まで失いかねません。
赤ニキビ対策をするときは、ニキビのできにくい健康な皮膚にすることが重要です。
赤ニキビは皮膚が炎症を起こしている状態なので、適切な洗顔で皮脂量をコントロールし、充分な保湿でお肌のバリア機能を高めることがベストな対策方法です。
■洗顔料の選び方
赤ニキビの場合も、刺激の強い洗顔料や洗浄力の強すぎる洗顔料はNGです。
泡立ちがよく、合成界面活性剤を含まない洗顔料を選びましょう!
■スキンケアのポイント
お肌が炎症を起こしている状態の赤ニキビには、抗炎症物質が配合されたスキンケア用品を選ぶのがおすすめです。
動物性プラセンタエキスやグリチルリチン酸を配合したスキンケア用品には、抗炎症作用があると言われています。
赤ニキビ対策をしたいときは、スキンケア用品の成分にも注意をしましょう。
また、炎症を伴う赤ニキビ対策では、スキンケア用品に油分が含まれていないことも重要です。
油分を含むケア用品のほとんどが、合成界面活性剤を使用しています。
お肌に過度な刺激を与える合成界面活性剤は、炎症性ニキビの大敵です!
ケア用品の成分を確認するときは、オイルフリーかどうかもチェックしてください。
お肌が化膿した【黄ニキビ】
赤ニキビの炎症が悪化し、毛穴周辺が化膿した状態になるのが黄ニキビです。
黄ニキビは赤ニキビ内で黄色ブドウ球菌が繁殖しておこる症状で、ダメージは真皮層にまで及びます。
■黄ニキビの原因
赤ニキビが悪化してできる黄ニキビは、赤ニキビの不適切な扱いが原因と考えられます。
炎症性ニキビである赤ニキビは、刺激の強すぎる洗顔料や合成界面活性剤など、とにかく刺激がNGな存在です。
赤ニキビの段階で対策を間違えたり放置して不潔な状態にすることで、黄ニキビに進む可能性が考えられます。
■黄ニキビの対策方法
洗顔時にゴシゴシこすって刺激を与えることや、保湿を怠ることは黄ニキビにおいても絶対NGの行為です。
ゴシゴシ洗顔や合成界面活性剤を避けることはもちろん、赤ニキビ同様に、抗炎症作用のあるスキンケア用品で対策をしてください。
また、黄ニキビは痛みやかゆみを伴うことも多いため、ついつい触ってしまったり、潰したくなったりします。
しかし黄ニキビを潰してしまうとクレーター状のニキビ跡が残ることも多く、色素沈着のリスクも上がりますので絶対にやめてください。
ニキビの中でも最悪のコンディションである黄ニキビには、もっとも手厚い対策が必要なのです!
■洗顔料の選び方
炎症性ニキビの最も悪いコンディションが、黄ニキビです。
そのため洗顔料を選ぶときには、刺激を与えないことに重点をおいてください。
刺激の強いスクラブ入りは炎症箇所をさらに傷付けるので、もちろんNG!泡立ちの悪い洗顔料も、ゴシゴシ洗いを誘うので避けた方が良いでしょう。
■スキンケアのポイント
炎症の悪化がMAXな黄ニキビは、スキンケアにも細心の注意が必要です。
全てのニキビに共通するスキンケアポイントが「洗いすぎないこと」と「保湿をしっかりすること」ですが、黄ニキビの場合はそれらに加えて、ケア用品の成分などにも注意してください。
黄ニキビの対策には、炎症を抑えることと清潔を保つことが大切です。
赤ニキビ同様に抗炎症成分が配合された保湿剤で充分保湿し、炎症を抑えるようにしましょう。
炎症が収まり清潔さを取り戻したお肌は、バリア機能も回復しニキビができにくくなります。
また、バリア機能が回復したお肌はターンオーバーも正常に働き出すので、ニキビ跡の色素沈着も徐々に回復するはずです。
出来る前の対策も重要!ニキビ予備軍
皮脂と汚れが毛穴に溜まることで発生するニキビは、早い段階での予防も大切です。
顔の常在菌であるアクネ菌は毛穴に詰まった汚れをエサにして繁殖しますので、ニキビのないお肌でも朝晩の洗顔を欠かしてはいけません。
そして洗顔の際の注意点は「たっぷりの泡で優しく」と「保湿はしっかり」の2点です。
洗い過ぎないことはどのニキビに対しても重要なポイントです。
正しい洗顔と保湿で、ニキビ予備軍も撃退しましょう!
まとめ
炎症を起こしていないタイプの白ニキビや赤ニキビは、洗顔と保湿ケアで早めの改善が期待できます。
しかし、赤ニキビや黄ニキビのように炎症を伴ってしまうと、炎症を抑えるための注意が必要となり回復までの時間も長く掛かってしまいます。
ニキビは早めの対策で悪化を食い止めることができます。
普段の生活から洗顔と保湿に注意をはらい、バリア機能の高い健康なお肌作りを心掛けましょう。
思春期や生理前のホルモンバランスの乱れもニキビに影響を与えると言われていますが、皮脂コントロールがしっかりできていれば心配することはありません。
適切な洗顔や保湿の実践で皮脂コントロールに対応し、ニキビ知らずの健康肌になりましょう!