頬や口元などはいつも通りなのに、なぜかおでこの周辺だけザラザラするなんて経験ありませんか?
おでこがザラザラだと、お化粧がうまく乗らないので前髪をあげるのが嫌になってしまいますよね。
そんなおでこのザラザラの原因と、繰り返さないための解決法を確認していきましょう。
おでこのザラザラの原因は、肌の乾燥と皮脂などの余計な油分
おでこはもともと皮脂の分泌量が多い部分なので、目や口の周りと比べても乾燥することはあまりありません。
しかしストレスや紫外線のダメージなどで水分が保持できなくなると、他の部分よりも多めに排出される皮脂が肌に悪影響を及ぼして、おでこのザラザラ・ゴワゴワを作り出してしまうのです。
では、このザラザラ・ゴワゴワの正体は一体なんなのでしょうか?
おでこのザラザラの正体その1【乾燥で厚くなった角質】
おでこのザラザラの原因その1は、乾燥で厚くなった角質です。
私たちの肌の表面には角質層と呼ばれる薄い層があり、この層が水分を肌に保ったり外部から細菌などが入るのを防いだりしてくれています。
角質は健康な肌の人だとだいたい28日の周期で生まれ変わり、剥がれ落ちていきます。
この角質の生まれ変わりをターンオーバーと言いますが、ターンオーバーを滞りなくするためには、肌に水分がたっぷりと蓄えらえた健康な状態である必要があります。
日々のストレスや紫外線によるダメージなどで肌細胞が傷つき水分を保持できなくなると、古い角質がうまく剥がれ落ちずにどんどん溜まって厚ぼったく、ザラザラとしていきます。
おでこのザラザラの正体その2【角質層と一緒に固くなった角栓】
角質層が乾燥して厚くなるとできやすくなってしまうのが、角栓です。
角栓とは、排出された皮脂と古くなった角質が毛穴に溜まってできてしまうポツポツのこと。
角栓は名の通り、毛穴から雑菌などが入らないような”栓”の役割を果たしています。
角栓ができるのは自然なことですし、健康な肌にできた角栓はターンオーバーとともに排出されていきます。
しかし、乾燥のせいで固くザラザラになった肌から角栓は上手に排出されず、酸化で黒ずんで目立ったり、角質自体も固くなりもっとザラザラとした手触りになってしまうのです。
おでこのザラザラの正体その3【余分な油分によるニキビ(コメド)】
おでこのザラザラの正体その3は、余計な油分が原因でできてしまったニキビやコメドです。
おでこは顔の他の部分と比べて、皮脂の分泌量が多い部分です。
おでこの肌の元気がなくなり水分を保持できない状態になると、肌を乾燥から守るために普段よりも皮脂の分泌が過剰になります。
そうすると毛穴に皮脂が詰まってコメドになったり、さらには炎症を起こしてニキビになります。
コメドやニキビも、肌をザラザラにしてしまう大きな要因です。
乾燥からくる皮脂の過剰分泌の他にも、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア剤に含まれる油分にも十分に気をつけたいところ。
ヘアケア剤の洗い流しが不十分だと、配合されている成分や油分が角栓やニキビを悪化させたり、かぶれになってザラザラ・ゴワゴワしたおでこになってしまいます。
ツルツル綺麗なおでこへの4つのステップ
おでこのザラザラの原因と正体が分かったところで、ザラザを改善するお手入れのステップ4つを見てみましょう。
ステップ1 不要な角質、汚れを優しくしっかりと落とす
おでこがザラザラしているのは不要な角質が溜まっていることがほとんどです。
角質をとりたい!と思うとついついピーリングやスクラブに手を出しがちですが、この2つはどちらも肌への負担が大きく、オススメはできません。
ピーリングを使用する際には1週間に1度など、ルールを作って使用するようにしましょう。
毎日の洗顔におすすめなのは、弱アルカリ性の固形石けんです。
固形石けんの特徴であるアルカリ性には、肌の角質を柔らかくして自然に落とす力があります。
合成界面活性剤が使用されていない固形石けんは必要な皮脂まで取りすぎないで洗顔ができるので、なおいいですね。
洗顔フォームやジェル、泡で出てくるタイプの洗顔料には合成界面活性剤が含まれていることが多く、必要な分の皮脂までも取り過ぎてしまうことがあります。
洗顔を選ぶ時には、気をつけて選ぶようにしましょう。
ステップ2 何はともあれ、水分メインの保湿を
おでこのザラザラの原因はズバリ、乾燥と余分な油分です。
ザラザラの改善に保湿は必須ですがおでこはもともと皮脂が出やすい部分です。
できるだけオイルフリーの化粧水や保湿ジェルなどを使うと、ザラザラの原因であるコメドやニキビを悪化させないで済みます。
オイルフリーの保湿剤にはセラミドやヒアルロン酸などの、保湿力の高い成分が高配合されているものを選びましょう。
目元や口元などのおでこ以外の皮膚が薄く、皮脂分泌が少ない部分にはクリームや乳液が必要な場合があります。
保湿の基本は「水分で保湿する」ということを意識して、クリームや乳液は必要な部分に薄くのばすことを心がけるようにしましょう。
ステップ3 紫外線は徹底ブロック
「紫外線を浴びると日焼けする」というのは周知の事実ですね。
しかし「紫外線を浴びると乾燥につながる」「紫外線は肌細胞を傷つけている」ことはあまり広く知られていません。
人体に直接影響のある紫外線には、UVAとUVBという2種類があります。
UVAは肌の奥にダメージ与え、UVBは肌表面に強い炎症を起こしますが、共通して言えるのは肌を乾燥させ、トラブルや老化を招くということです。
ダメージをおった肌細胞は水分を保持できずに乾燥したり、炎症を起こした肌の角質層がめくれ上がったりすることがおでこがザラザラになる一因です。
おでこのザラザラを防ぐためには日々の紫外線ブロックも重要ということを心に留めておきましょう。
日焼け止めをしっかりと必要量塗る、帽子や日傘などで紫外線を触接浴びないよう工夫できるといいですね。
ステップ4 生活習慣を見直そう
肌に直接できることは、綺麗な状態にして、しっかり保湿をすること。
それ以外にも、体の内側からもおでこのザラザラへ働きかけましょう。
まずは食習慣
「健康にいい食事を」というと、野菜ばかり食べる量をたくさん増やす方も多いと思います。
もちろん野菜を積極的に摂ることは大切ですが、同じくらい大切なのが必須アミノ酸を含んだ上質なタンパク質です。
肌に限りませんが細胞はタンパク質を基本に作られますので、タンパク質が不足すると新しい肌細胞が生み出せません。
お肌のハリを維持してくれるコラーゲンもタンパク質の一種といえば、タンパク質を摂取する重要性がわかりますね。
脂質がなるべく少ない鶏のムネ肉やささみ、マグロやタラなどの魚類、豆腐や納豆などの大豆製品や卵などを1食に1品か、最低でも1日のうちに1回は必ず食べるようにしましょう。
次に大切なのは、細胞や粘膜の代謝や再生を促すビタミン類です。
ビタミンAは角質層水分保持力を上げる働きがありますし、ビタミンB群にはターンオーバーを正常にする働きがあります。
その他、ビタミンEとビタミンCは一緒に摂ることで肌の血行を促進したり、肌の抗酸化作用を高めてくれたりします。
ビタミン類はタンパク質と合わせて積極的に摂るようにしましょう。
緑黄色野菜やチーズ、白身魚やキノコ、アーモンドや赤ピーマンなどがオススメです。
炭水化物の過剰摂取は控えるべきですが、炭水化物が不足すると食物繊維も不足気味になり便秘を誘発した結果おでこのニキビに繋がることも。
食事はバランスよく偏らないようにすることで、おでこのザラザラとは無縁の肌に生まれ変わります。
逆に、意識して摂取を控えたほうがいいのが、糖分と油分です。
糖分は摂取しすぎると油分に変わりますし、油分が過剰になるとニキビやおでこのザラザラにつながります。
糖分・油分が多い食べ物(スナック菓子やカカオ分の低いチョコレートなど)は量を控えめにするといいですね。
次に睡眠
ザラザラになってしまったおでこの肌を新しく生まれ変わらせるためには、睡眠時に分泌される成長ホルモンが重要な働きを担っています。
成長ホルモンに肌お生まれ変わりを促す作用があり、眠り始めてから3〜4時間の間、その中でも深い睡眠(ノンレム睡眠)の時に特に分泌されます。
深い睡眠を取るためには、
- 眠りにつく3時間前までに食事は済ませる
- 眠りにつく1〜2時間前に入浴を済ませ、体を温めておく
- 寝る前に電子機器の利用は控え、寝具や照明などの睡眠環境を整えておく
ことを心がけましょう。
また、毎日の睡眠時間をなるべく一定にすることで深い睡眠をとりやすくなります。
睡眠時間はできれば7時間取る&目覚めた時に朝日を浴びることで睡眠のリズムが整いますので、日付が変わる前には眠りに入るよう習慣づけるといいですね。
最後に自分の心を大切にすること
肌の調子に直接関わってくるのが心の状態です。
人はストレスがたまると自律神経やホルモンバランスが乱れ、皮脂の過剰分泌やターンオーバーがうまくいかないなどの肌トラブルが起こりやすくなります。
おでこのザラザラも、過剰に心配してしまうとどんどんストレスがたまってしまいます。
ストレスを溜めないというのは何かと難しいこともあるので、ストレスはためてしまったらこまめに発散することが大切です。
忙しい生活の中でも自分の心を大切に、映画を見て思いっきり泣いたり(涙にはストレス物質が入っているので流すとスッキリするそう)、好きなアロマをたいてみたり、動物と触れ合ってみたり。
おでこのザラザラのことは忘れて、好きなことをする時間を意識して持つようにしてみましょう。
まとめ
おでこのザラザラは乾燥や刺激からくる暑くなった角質層や硬くなった角栓、コメドやニキビです。
正しいスキンケアと体をいたわる生活習慣でザラザラおでこをつるつるおでこに改善していきましょう。