若くても気になるほうれい線。原因と撃退方法は?

ほうれい線は小鼻の脇から口元に向かって現れる線で、30代ごろから気になり始まる人が多いのが一般的です。
ほうれい線は放置してしまうとシワが深く目立っていき、マリオネットラインとも呼ばれる下唇からあごにかけてのラインまで発展してしまうこともあります。

ほうれい線は通常、加齢と共に出てくる肌トラブルですが、中には20代でもほうれい線が気になり始める人も。

若い人のほうれい線は、日によって気になる時と気にならない時があるなんて感じる人もいるのではないでしょうか?

実年齢よりも顔を年かさに見せてしまうほうれい線の、原因と解決法をチェックしていきましょう。

若くても現れる、ほうれい線の原因3つ

まだ若いのに現れてしまうほうれい線には、大きく分けて3つの原因があります。
1つづつ詳しく見ていきましょう。

原因1)加齢・乾燥・紫外線によるたるみ

まずは加齢や乾燥、紫外線によるたるみです。

年齢を重ねるとコラーゲンやエラスチンの生成が減っていきます。
コラーゲンやエラスチンは肌のハリを支える大切な成分です。
その成分が減ることで、肌のハリが失われほうれい線が目立つようになっていきます。

加齢によるたるみの原因には、骨密度が低くなることも要因の一つと考えられています。
骨密度が下がることで顔の筋肉などを支える頭蓋骨の大きさが小さくなり、結果としてほうれい線などの気になる肌のたるみを引き起こしてしまうのです。
ただ、20代で気になるほうれい線の原因としては大きな要因を占めているとは言えませんので、今後のために骨の健康にいい食事や運動を心がけるようにしましょう。

乾燥もほうれい線の大敵です。
通常、肌は皮脂膜に覆われることで乾燥がおこらないようになっています。
しかし女性の場合は20歳ごろから皮脂の分泌量が減少していく傾向にあり、それに気づかないまま思春期と同じ脱脂ケアで乾燥を招いてしまうことがあるのです。

乾燥した肌は水分量が足りなくなってしまうためハリが失われ、ほうれい線がわかりやすく現れてしまうことがあります。

また、紫外線もたるみを招く要因の一つです。

肌に害をなす紫外線にはUVAとUVBという種類があり、特にUVAは浴び続けることで肌の真皮層のコラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。
「少しぐらい肌が焼けても気にならないから日焼け止めを塗っていない」という人は、実は紫外線がシワやたるみ、ほうれい線の原因をも担っているということを意識して、しっかりと日焼け対策をするようにしましょう。

たるみが原因になる20代のほうれい線では、特に乾燥や紫外線に気をつけるといいですね。

ほうれい線の原因2)むくみ

20代のほうれい線で特に多い原因が、顔まわりのむくみです。

むくみで顔がパンパンになるとほうれい線が目立ちにくいように思えますがむしろその逆。
むくみはほうれい線を悪化させる原因の1つなのです。

むくみとは、体内の水分がうまく排出されずに溜まってしまうことで起こります。
特に塩分やアルコールなどを過剰摂取してしまうと、体内のナトリウムやアルコール濃度を下げるために水分が排出されずむくみになってしまったり、冷えや気圧の変化に影響されて起こることがあります。

顔、特にほおのあたりがむくんでしまうとほおは重力に従って落ちるので、小鼻のあたりの陰影が濃くなりほうれい線が余計に目立ってしまうのです。

日によってほうれい線が気になったり気にならなかったりする場合はむくみが原因と言えます。
むくみを解消することでほうれい線を改善することができます。

ほうれい線の原因3)口角・筋肉の衰え

顔の筋肉は普段は約30%ほどしか使われておらず、残りの70%程は眠っていると言われています。

顔の筋肉の中でも、ほうれい線に関わりがあるのが表情筋です。

使われない表情筋は衰やすく、表情が衰えると口角が下がったりたるんだりすることでほうれい線が目立つようになります。

20代くらいなら筋肉の衰えでほうれい線が目立つ人は少ないかもしれませんが、普段からあまり人と話さない人や猫背気味の人、口角が下がったいわゆる「への字」の口になりがちな人は、30代になるとほうれい線が出やすいタイプです。

これらは日々の習慣で、気づいたからすぐに直せるというというものではないので、自覚がある人は今からでも気をつけて行くといいですね。

若くても現れてしまう、やっかいなほうれい線を解消する方法3つ

ほうれい線対策その1)むくみを取る、マッサージ

20代でほうれい線が気になると人は、顔のむくみを解消してみるとほうれい線が気にならなくなることが多くあります。
まず最初の対策として、むくみを解消するマッサージがおすすめです。

マッサージというと顔を専用の器具で揉みこんだりこすったりというのが頭に浮かびますが、むくみを取るのにそこまでやる必要はありません。

顔の皮膚は大変薄く、逆にマッサージをやり過ぎてしまうことでシワやたるみの原因になってしまう可能性もあります。
そこでおすすめなのが、肌へ刺激をなるべく与えないでむくみを取るプッシングマッサージです。

顔のツボを順番に、指で押して行くだけでお顔がスッキリとしてほうれい線も目立ちにくくなります。

顔のむくみを解消する、ツボを優しく押していくだけの簡単マッサージはこちら

顔のマッサージは、押すのが正解。自宅で簡単、プッシングマッサージの正しい方法

 

ほうれい線対策その2)ハリをサポートする、保湿

ほうれい線対策には肌のハリが欠かせません。
肌のハリに重要なのが、肌の水分量です。

肌の水分量をアップさせる保湿ケアで重要なのが、実は洗顔です。
洗顔で重要なことは、余分な汚れを落としつつも必要な皮脂は落としきらないことです。
洗浄力が高すぎる洗顔料や、逆に洗浄力が足りずに汚れを落としきれない洗顔料は保湿の妨げになります。

洗顔料は8種類?肌トラブルを改善してくれる洗顔料は肌質で選ぼう

洗顔後の保湿で気をつけたいのは、肌に必要なのは水分だということです。
肌に水分を保持させるために適したヒアルロン酸やセラミドが含まれている美容液と化粧水で、しっかりと角質をうるおしましょう。

角質をうるおした後は水分をなるべく肌にとどめて置けるよう、保湿ジェルやクリーム、乳液などを、ほうれい線を平らにならす感覚で優しくハンドプレスしていきます。

ほうれい線対策その3)明るい表情を作る、顔の筋トレ

20代のほうれい線の原因に表情筋の衰えがある可能性は低いですが、筋肉は使わなければ年とともに衰えていきます。

気づいた時にはもう遅かった!とならないよう、今のうちから表情筋を意識して使う習慣をつけていきましょう。

顔の筋トレは意外と簡単に日常生活に取り入れることができます。

表情筋と骨の健康がシワを防ぐ

1日3分程度で表情筋を鍛えることができます。
表情筋を鍛えるとほうれい線の予防になるだけではなく、笑顔が左右対称になったり、口角が上がったりすることでお顔の印象が明るくなるメリットもあります。

表情豊かに話す人は魅力的なもの。

ちょっとした習慣で魅力的な表情は手に入れられるので、ほうれい線予防にプラスαで取り組んではいかがでしょうか?

まとめ

若いのに気になってしまうほうれい線の原因で1番多いのが顔のむくみです。

顔のむくみは簡単なプッシングマッサージで撃退できるので、ほうれい線が気になった時にはぜひ取り入れてみましょう。

その他、紫外線対策や保湿対策、表情筋の筋トレで将来的にもほうれい線ができないような健康なお肌を目指していきましょう。