夏の暑い日や、激しい運動をしたときは、たくさん汗をかきますよね。
そんな時ってなんだか毛穴が開いている感じがして、お肌への影響が心配になりませんか?
実際に、汗をかいた毛穴は緩んで開いた状態になってしまいます。
そのためケアをせずに放置すると、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因となるのです。
今回は汗で開いた毛穴が引き起こす肌トラブルや、おすすめの皮脂対策方法をご紹介したいと思います!
毛穴の構造はどうなっているの?
そもそも毛穴って、どのような構造をしていて、どんな役割があるのでしょうか?
まずは毛穴のことを詳しく見てみましょう。
毛穴は皮膚の付属器
私たちの体の表面は皮膚に覆われていて、皮膚が外部刺激から臓器を守ってくれます。
毛穴はこの皮膚から派生する付属器であり、手のひらや足の裏といった限られた部分を除いて、体のほとんどの場所に存在します。
毛穴はどんな構造をしているの?
毛穴には毛を作る毛包が存在しますが、毛包以外にも下記の付属器が一緒に入っています。
◆皮脂腺
皮脂腺とは皮脂を分泌する器官です。
分泌された皮脂が皮膚の表面を覆うことで乾燥を防ぎ、お肌のバリア機能を維持しています。
この皮脂分泌は体の部位によって量に違いがあり、お顔のTゾーンなどは特に多い場所です。
また、思春期には皮脂分泌が活発になり、加齢とともに減少する傾向があります。
◆汗腺
汗腺とは汗を分泌する器官です。
全身に分布するエクリン汗腺と、わきの下に分布するアポクリン汗腺があります。
エクリン汗腺は体温調節のために発汗するのに対し、アポクリン汗腺の機能はわかっていません。
汗をかいた毛穴はどうなるの?
冒頭でもお話ししましたが、汗をかくと毛穴は緩んで開いてしまいます。
シャワーなどで汗を流して清潔にケアすれば問題はないのですが、クールダウンもせずにほったらかしてしまうと、さまざまな肌トラブルを招いてしまいます。
毛穴由来の肌トラブルには、どんなものがあるのでしょうか?
紫外線に反応してゴワつく
紫外線のダメージでコラーゲンが破壊されると、皮膚は乾燥してたるむため、毛穴が開く一因と言われています。
また、強い紫外線にさらされたお肌は紫外線から細胞を守るために、角質が硬くなりゴワついた手触りにもなります。
さらに紫外線対策をせずにそのまま放置すると、毛穴自体のターンオーバーが乱れて色素沈着を起こし、お肌の黒ずみの原因となります。
硬くなった角質は毛穴にも詰まりやすくなり、見た目もプツプツと茶色くなってしまうので、紫外線対策は毛穴対策の必須項目と言えます。
汚れを放置するとどうなるの?
汗で開きが目立つ毛穴を放置すると、毛穴に汚れがたまり炎症を起こして、ニキビなど肌トラブルの原因になります。
毛穴に詰まった角栓は初めのうちは白いポツポツですが、時間が経つと酸化して黒色になり、毛穴の黒ずみを引き起こします。
開きの目立つ毛穴の放置は、お肌にとって“絶対NG”と心得ましょう!
毛穴の皮脂対策におすすめ!5つのケア方法
汗で開いたり黒ずんでしまった毛穴は、どのようにケアすればいいのでしょうか?
おすすめの対策方法を5つご紹介します。
ケア方法その1:こすらず泡洗顔
顔の皮膚は、体の他の部位より薄くできています。
そのためゴシゴシ擦って洗うのは、乾燥を招いたり毛穴の開きを悪化させたりするNG行為です。
汗をかいて毛穴が開いてしまったら、たっぷりの泡で包み込むように洗顔しましょう。
泡洗顔の詳しいやり方はコチラを見てください!
ケア方法その2:スクラブ洗顔する場合は、毎日は避ける
汗で開いてしまった毛穴はより一層デリケートになっているので、スクラブ入りの洗顔料を毎日使うことは刺激が強すぎます。
洗顔後にお肌に痛みを感じるときや、乾燥などのトラブルが出るときは、スクラブ洗顔などの強すぎる刺激は避けるべきです。
毛穴が開いてデリケートになったときは、泡洗顔や保湿クリームの使用など、お肌に優しいスキンケアで様子を見ましょう。
ケア方法その3:3大保湿成分による保湿の徹底
毛穴の開きや黒ずみ、皮脂対策を行うために重要なのは、何と言っても保湿の徹底です。
毛穴の開きや黒ずみと言った肌トラブルは、お肌のターンオーバーによって回復していくものです。
また、乾燥肌からくる過剰な皮脂分泌も、保湿の徹底で改善できることが分かっています。
つまり、あらゆる肌トラブルの対策として、保湿は不可欠な要素なのです。
以下にご紹介する3大保湿成分はお肌のハリや弾力の素になる重要な成分なので、スキンケア化粧品を選ぶときの参考にしてください!
◆ヒアルロン酸
ムコ多糖類の一種であるヒアルロン酸は、私たちの皮膚や軟骨を作る成分として知られていますが、保湿剤として化粧品にも配合されています。
化粧品に含まれるヒアルロン酸が皮膚や軟骨の成分となることはありませんが、ヒアルロン酸を配合したスキンケア用品を使用することで皮膚を保湿し、毛穴の目立たないふっくらしたお肌に導くことが期待できます。
◆水溶性コラーゲン
コラーゲンはたんぱく質の一種で、私たちの体を形成するたんぱく質の25%がコラーゲンだと言われています。
皮膚や骨、軟骨などの形成に必要なコラーゲンですが、本来は水に溶けにくい性質です。
しかし低水温でゆっく溶かすことで、浸透性に優れた“水溶性コラーゲン”にすることができます。
水溶性コラーゲンはお肌にも浸透しやすく保湿力も優れているため、保湿ケア化粧品としてもおすすめの成分です。
◆セラミド
複合脂質の一種であるセラミドは、お肌の角層で細胞間の水分をつなぎとめている保湿の要です。
体を乾燥から守ってくれる存在ですが、不足するとお肌のバリア機能が低下し、肌トラブルを招いてしまします。
セラミドの不足はスキンケア化粧品を使うことでカバーできますが、配合濃度によっては効果が薄いこともありますので、化粧品を選ぶときには“濃度”に注意が必要です。
ケア方法その4:剥がすタイプの毛穴パックは、余計に毛穴が開くためNG!
そもそも“パック”とは“包む”を意味する言葉で、皮膚を包んで密閉することで、お肌に潤いを与えてくれます。
パックには以下の効果が期待されています。
- 汚れを吸着し、皮膚を清潔に保つ効果
- 保湿によって皮膚を柔らかくし、有用成分の浸透を助ける効果
- 皮膚の血流を改善し、代謝の良い健康な肌を保つ効果
パックをすることで、お肌は清潔を保ったり健康を保ったりできますが、パックのタイプによっては開いた毛穴に刺激が強すぎることもあるので注意が必要です。
例えば剥がすタイプのパックだと刺激が強すぎて、汗で開いた敏感な毛穴にとっては大きな負担になります。
剥がすタイプのパックは毛穴に詰まった角柱が黒く酸化した場合などには有効ですが、汗で開いた毛穴のケアとしてはおすすめできません。
パックならなんでも良いわけではないので、ご注意を!
ケア方法その5:汗で開いた毛穴には、水分をヒタヒタに含んだ“コットンパック”
汗をかいて毛穴が開いてしまった場合には、保湿成分をたっぷり含んだ“ヒタヒタコットン”でパックしましょう。
パックには、皮膚を柔らかくして有用成分の浸透を助ける効果があることは先程ご紹介しましたが、このヒタヒタコットンパックはまさにその効果が期待できるパックです。
たっぷりの保湿でお肌のターンオーバーにも好影響を与えますし、有用成分もゆっくりと浸透するので、リラックス効果も抜群です。
火照ったお肌のクールダウンにもなるので、おすすめですよ!
最後に
毛穴は発汗することで体温の調整をしてくれたり、皮脂を分泌してお肌を乾燥から守ってくれたり、私たちの体になくてはならない存在です。
しかし汗をかくことで開いてしまうリスクもありますので、たくさん汗をかいたときは正しいケアが欠かせません。
開いてしまったしまった毛穴を放置すると乾燥や炎症、黒ずみと言った肌トラブルを引き起こすこともありますので、億劫がらずにケアしてあげましょうね!