“学生の頃に部活で焼いた肌。卒業して白くなったらシミだらけだった!”
“小さかったシミが年齢を重ねるごとに目立つようになった!”
“子供の頃から色白だけど、ずっとソバカスがコンプレックスだった!”
たくさんの紫外線を毎日浴びている私たちのお肌は、知らないうちにシミのトラブルに見舞われています。一口に“シミ”と言っても、実はいろいろなタイプのシミがあるのをご存知ですか?
シミを解決するためには、自分のシミがどのタイプなのかを知る必要があります。自分のシミのタイプを知ることで、適切な対策が取れるからです。
この記事ではシミのタイプと、生活の中に取り入れられるシミ対策をご紹介いたします!
シミには7つのタイプがある
シミのタイプは、大きく分けて7つあります。
①老人性色素斑
②炎症性色素沈着
③肝斑
④(光線性)花弁状色素斑
⑤雀卵斑
⑥脂漏性角化症
⑦(両側性遅発性)太田母斑
そのすべてがセルフケアで改善できるわけではなく、一度出てしまうと専門のお医者さんでなければ消せないシミもあります。
セルフケアで改善できるシミとできないシミ。
それぞれの特徴と対処方法を見てみましょう!
セルフケアで対処できるタイプのシミ
【タイプ1:老人性色素斑】
《特徴》
一般的に「シミ」と言えば、この“老人性色素斑”です。
紫外線を浴びることが発生原因で、お肌の表面に茶色いアザのように現れます。紫外線が当たれば全身のどこにでも出る可能性があり、普段から紫外線にさらされている顔やデコルテ、手の甲などに発症するケースが多いです。
シミはお肌の奥にあるメラニン色素が増加して肌表面に現れるのですが、老人性色素斑は年齢に関係なく発症します。
※顔の両側に対照的に現れた場合は「両側性遅発性太田母斑」の可能性があります。
《対策方法》
老人性色素沈着は紫外線が主な原因のシミです。そのため対処法としては、紫外線対策をすることが一番です。
そして紫外線対策の他にも、有効な対策方法がいくつかあります。
- 紫外線対策
- ターンオーバー周期の改善
- 食生活の改善
- 規則正しい生活
※詳しい内容は後程ご紹介いたします!
【タイプ2:炎症性色素沈着】
《特徴》
火傷の跡やかさぶたの跡、ニキビやアトピー性皮膚炎など、炎症が原因でできるのが“炎症性色素沈着”です。
同じ場所が何度も傷ついたりお肌を掻きむしったりすることで炎症が起き、だんだんと跡が消えにくくなった状態です。
擦り傷や火傷自体は自然治癒で消えてしまいますが、これらの跡を刺激し炎症を繰り返すと、その部分はターンオーバーが乱れて色素沈着を引き起こしてしまうのです。
《対策方法》
炎症性色素沈着は、傷跡などを刺激し続けた結果起こる症状です。そのため掻きむしるなどの刺激を与えないことが、発症を防ぐ一番のポイントです。
症状が出てきた場合は、以下の対策を心掛けましょう。
- ターンオーバー周期の改善
- 食生活の改善
- 規則正しい生活
【タイプ3:肝斑(かんぱん)】
《特徴》
主に目の周辺に発生するシミで、30代~50代の女性に見られる症状です。
このシミには女性ホルモンが影響していると考えられており、妊娠中や出産後、更年期など、女性ホルモンの変化が大きい時期に現れる傾向があります。
肝斑は紫外線やお肌の摩擦によって濃くなってしまうこともありますが、更年期に現れたケースでは閉経後に薄くなる傾向も確認されています。
《対策方法》
女性ホルモンの影響が原因と考えられる肝斑は、ホルモンバランスを良好に保つこととターンオーバー周期を健やかに保つことがおすすめです。
さらに、以下の項目にも注意しましょう!
- 食生活の改善
- 規則正しい生活
- ターンオーバー周期の改善
セルフケアでは改善が難しいシミ
以下にご紹介するシミはセルフケアでの対処が難しく、改善したい場合は専門のお医者さんへ相談した方がいいタイプです。
【タイプ4:(光線性)花弁状色素斑】
《特徴》
真夏の強烈な日差しや、雪山の強い反射光を受け続けたことが原因で発症するのが“(光線性)花弁状色素斑”です。
色白で日焼けをしても黒くならず、真っ赤になってしまう肌質の人に起こりやすい症状です。
背中や肩、腕などに花弁状の薄茶色のシミができるのが特徴で、日焼け後の赤みが引いた後に発症します。
【タイプ5:雀卵斑(じゃくらんはん)】
《特徴》
遺伝的な要素が強いタイプのシミで、茶色く小さな斑点が点在しているのが特徴です。
一般的に“そばかす”と呼ばれています。
主に顔や肩、背中などに見られる症状で、色白の肌質の人に出やすい傾向があります。
症状が出始める時期には個人差があります。
子供の頃から出始める人、思春期に出始める人。だんだん濃くなる人、だんだん薄くなる人など、さまざまです。
【タイプ6:脂漏性(しろうせい)角化症】
《特徴》
紫外線が当たりやすい顔や首、背中などに出やすく、一般的には“老人性イボ”や“老人性疣贅(ゆうぜい)”と呼ばれています。
脂漏性角化症は形状がさまざまで、以下の特徴があります。
- イボのように固く、膨らみがある
- ホクロの様な見た目で、肌色、薄茶、濃い茶色がある
- ザラザラとした手触り
- 痒みがある
加齢に伴って発症することが多いのですが、若い方でも発症するケースがあります。
【タイプ7:(両側性遅発症)太田母斑】
《特徴》
目の下から頬にかけてできるのが“(両側性遅発性)太田母斑”です。
雀卵斑より大きく、青黒いものや濃い茶色のシミです。
肝斑と間違えられることもありますが、顔の両側に対照的に現れる点が肝斑と異なります。
シミ対策に有効な4つの対策方法
セルフケアで対処できるタイプのシミには、以下の対策方法がおすすめです。
紫外線対策
日中の外出時、日焼け止めの塗付やUVケア効果のある化粧品を使用することで紫外線対策ができます。
しかし一度の使用だけで長時間紫外線を防げるわけではありませんので、定期的に塗り直すことを忘れないでください!
天気のいい日に日焼け止めを使う方は多いと思いますが、曇りや雨の日でも、紫外線は少なからず降り注いでいます。
「きょうの天気なら大丈夫だろう」と横着せず、紫外線対策は毎日のスキンケアに取り入れてください。
紫外線はどのタイプのシミにも悪影響を与えますので、紫外線対策はシミが気になる方のスキンケアに“必須”と心得ましょう!
ターンオーバー周期の改善
ターンオーバー周期が健全なお肌では、シミの素になるメラニン色素は自然と肌の外に排出されるため、紫外線対策をしていればOKです。
しかしターンオーバー周期が乱れたお肌では、このメラニン色素が蓄積しやすくなります。
洗顔方法の改善や充分な保湿など、普段からスキンケアに注意してください。
また、美白効果のある化粧品をスキンケアに取り入れるのもおすすめです。
美白成分以外にもヒアルロン酸やコラーゲンなど、お肌を生成する成分が配合されている化粧品を使えば、シミ対策と一緒に美肌ケアもできて一石二鳥ですね!
食生活
毎日の食生活でもシミ対策はできます。
昔から、摂取すると「色白になる」と言われているビタミンCですが、実はシミ対策に効果が期待でき、お肌にたくさんの好影響を与えます。
- お肌のハリやツヤ、保水力をアップするコラーゲンの生成を促してくれる
- シミの素であるメラニン色素の発生を抑制してくれる
- 抗酸化作用で、肌老化を防いでくれる
- お肌のストレスを和らげてくれる
ビタミンC以外にも、シミ対策や美肌に有効な栄養素はたくさんあります。
それらは野菜類に含まれていることが多いので、野菜たっぷりの食事を摂ることはスキンケアの一つとも言えます。
規則正しい生活
不規則な生活はホルモンバランスを崩しやすくし、ターンオーバー周期に悪影響を及ぼすのでお肌にはNGです。
同じように、睡眠不足もターンオーバー周期を乱す原因です。
両者はシミ対策にも悪影響なので、セルフケアでシミを改善したい方は絶対に避けてください!
また血行不良もシミを悪化させる要因ですので、運動不足や喫煙の習慣もシミ対策にはNG行為です!。
最後に
シミの中には、毎日のスキンケアや生活習慣を改善することで対策できるものもあれば、専門のお医者さんに相談した方がいいタイプのものまであります。
どのタイプのシミも“作らないこと”が一番大切なので、どのシミにも共通して悪影響を及ぼす“紫外線”をしっかりブロックしてください。
また、スキンケア用品は“高ければよい”と言うものでもありません。
価格に関係なく、自分にとって“必要な効能が期待できるか”を考えて選ぶようにしましょう。
美しい肌を保つことは、自信にもつながります。
正しいシミ対策、スキンケア、生活習慣を心掛けて、シミのコンプレックスから解放されてください!