体温が美容と関係あるって聞いたことがありますか?
目の下のクマ、ニキビ、乾燥などの肌トラブル、足のむくみ、太りやすいといった悩みを抱えていませんか?
実は、体温が関係しているかもしれません。これらの悩みは体温が低いと起こりやすくなるからです。
今回は、体温の高さ低さがどんな影響を生むのか、体温と美容がどう関係しているのかご紹介します。
自分の体温をきちんと把握しておくべき理由
自分の平熱を聞かれてすぐに答えることができますか?普段から体温を計っていますって人、あまり聞いたことありませんよね。
自分の体温を把握しておけば、健康面はもちろん、美容面でもメリットを得られます。
体温が低い場合は、身体にさまざまな不調が起きていたり、病気になりやすくなったりしてしまいます。
あなたの抱えている悩みも、もしかしたら体温の低さが原因かもしれません。
このタイミングで、改めて自分の体温をきちんと把握しておきましょう。
体温の正しい計り方
体温を計るタイミングは次の4回を目安にします。
- 起床時
- 午前
- 午後
- 夜
体温は1日の中でも変動するものなので、ここで計った体温を時間帯ごとの平熱として覚えておきましょう。
注意点として、食後は体温が上がってしまうので、体温を計るのは食前や食間に行うのがベストです。
また、体温は体調が良いときに、1日だけではなく、日をあけて何日間か計っておくと良いです。
体温の計測は、簡単にできる健康管理手段です。きちんと計って、体温を健康管理と美容に活かしていきましょう。
体温は高いほうが良いってホント?
ここまで、体温が低いことが身体の不調、悩みの原因だとお伝えしてきましたが、もっと詳しくご紹介していきますね。
まず、私たちの体の中では、摂取した食べ物を消化・吸収・代謝するといった、さまざまな化学反応が起こっています。体の中で起こる化学反応は、それぞれの反応を引き起こすための触媒として酵素が必要になります。
そして、体内の酵素が活発に働く温度帯は37~40度だということが分かっています。体温が低いとその酵素がうまく働かなくなってしまいます。
消化酵素がうまく働かなければ「消化不良」が、脂肪代謝酵素の働きが悪くなれば「肥満」が解消できないというわけです。
つまり、体温が高くなれば、体の中の酵素がうまく働くようになるということです。
そして、体温は36.5度~37度が理想とされています。
また、体温が1度高くなると代謝が12%、免疫力が30%アップするとも言われています。
体温が低いとどうなるの?
体温が高いほうが良いのは分かったけど、反対に体温が低いとダメな理由はあるのか見ていきましょう。
平熱が35度台(36度より低い)の状態を低体温と言いますが、体温が低い状態が続くと血管が収縮して血液の流れが悪くなってしまいます。
血液の流れが悪くなると、体に様々な不調が現れます。それは、健康面だけではありません。美容の面でも体温が低くなることで影響があります。
免疫力の低下で病気になりやすい
体温が低いと生じるリスクに免疫力の低下が上げられます。
血行が悪くなることで、免疫機能をつかさどる白血球が体内をうまく循環できなくなるため、免疫力が低下してしまいます。
健康維持にとって大切な免疫力が低下してしまうことで、体内に侵入した細菌や異物などから身体を守れなくなり、感染症などの病気になりやすくなります。
肌トラブルにつながる
体温が下がると、皮脂腺と呼ばれる皮脂を分泌する器官、汗腺と呼ばれる汗を分泌する器官の機能がそれぞれ低下してしまいます。
主成分である皮脂と汗が分泌されにくくなると、肌のバリア機能の役割を果たす皮脂膜が形成されづらくなります。
皮脂膜が形成されないと、外部からの刺激から肌を守ることができなくなったり、肌の水分が蒸発するのを防ぐことができなくなったりします。
また、体温が低いと体の細部まで血液が巡らず、細胞に栄養を届けることができなくなってしまいます。
その結果、肌のターンオーバーが乱れ、ニキビやシミ、乾燥などの肌トラブルを引き起こします。
さらに、血行が悪くなると、目の下の薄い皮膚などは青黒く見え、クマとなって肌に現れます。
むくみやすくなる
むくみは、体内の水分の流れが滞ってしまうことで起こります。
水分は通常、血管やリンパ管を通って全身を巡りますが、体温が低く血流が悪くなっていると、水分が全身を巡らず、留まってしまった水分が細胞と細胞の間に漏れ出し、それがむくみとなって現れてしまいます。
太りやすくなる
代謝が良いとか悪いとかよく耳にしますよね?「そういう体質なんでしょ?」と自分は関係ないとあまり気にもとめず過ごしている人もいると思います。
基礎代謝というのは、何もしていなくても体が消費するエネルギーのことで、体温が低くなると、基礎代謝が低くなることが分かっています。
基礎代謝が低いと、エネルギーに変換されて消費しきれなかった栄養が体に蓄積されてしまいます。
これが、「太りやすい」の原因です。
体温が低くなる原因とは?
体温が低くなる原因はいくつかありますが、多くの人は筋肉量の低下が原因です。
筋肉量の低下
最後に運動をしたのはいつでしょうか?まともに運動したのは学生の頃が最後なんて方も多いと思います。
社会人になって、仕事はデスクワーク、休日も家で過ごすことが多いなんて方は明らかに運動不足で、筋肉量は減少していることでしょう。
また、現代人は乗り物や家電の充実で、日々の生活の中での運動量も減っています。
筋肉は人体で最も熱を発生させる器官なので、筋肉量が低下すれば、それに伴って体温も低くなってしまいます。
エアコンの利用
夏場は、どうしてもエアコンで部屋を涼しくしますよね?
しかし、涼しい室内から外に出た時の急激な温度変化によって、自律神経に乱れが生じ、体温調節がうまくできなくなります。
また、人間の体は汗をかくことで体温を低くするはたらきがありますが、エアコンで冷やされた空間にいると、汗をかくことがなくなるので、脳にある体温をつかさどる器官に刺激を与える機会が減ります。
そのせいで、体温調整において重要な発汗をコントロールできなくなり、低体温に陥ります。
ストレス
ストレス社会って言葉を聞いたことがありますよね?現代人は人間関係や仕事、睡眠不足、ネット社会への適応に対する不安(テクノストレス)などでストレスを感じやすくなっています。
ストレスによって自律神経が乱れ、血管の収縮機能が上手く働かないと体温低下につながります。
また、ストレスによって分泌されるホルモンは、筋肉を分解してエネルギーにしようとする働きがあります。ストレスが強いと筋肉を減らしてしまい、それが体温を低くすることにつながります。
まとめ
体温が低いことのデメリットと原因を上げていきましたが、いかがでしたでしょうか。
今まで体質だからと、肌のトラブルやむくみ、他の人と同じくらいしか食べてないのに太りやすいといった悩みをあきらめていませんでしたか?
あらためて自分の体温を正しく把握してみると良いかもしれません。
もし、あなたが35度台と体温が低いのであれば体温を上げるよう取り組んでみると良いですよ。
最近は、「温活」も話題になっていて、体温を高くする方法もいろいろあります。
自分にあったやり方で体温アップして、健康と美を目指しましょう。