使い分けも必要?潤い肌へと導くボディクリームの効果的な使い方は?

顔のスキンケアの必要性と同じように、手足デコルテなど全身のスキンケアは、老化防止や健康を保つために欠かせません。
ボディクリームは健康的な肌を保つためのに、乾燥対策として欠かせないアイテムです。

しかし「ボディクリームを塗ったら肌トラブルが起きてしまった・・・」「保湿しているはずなのに、乾燥してしまう・・・」という人もいるのではないでしょうか。
使い方次第では、せっかくの保湿効果が発揮されず損をしているかもしれません。

この記事では、保湿する上で欠かせないボディクリームの効果的な使い方や使い分けるときのポイントなどを解説しています。
気になる方は是非最後まで目を通してみてくださいね。

そもそも「ボディクリーム」とはどんな目的で使うもの?

ボディクリームとは、その名の通りボディ用の保湿クリームのことをさします。
ボディミルクやボディローションと比べると、油分が多く含まれているため、こっくりとしたテクスチャーの商品が多いです。
ボディクリームは保湿力があり、特に乾燥が気になる足や腕の保湿ケアに適しています。

また、香りのバリエーションが豊富なのでお好みの香りを使うことで、癒し効果や睡眠の質を高めることもできるのです。

つまりボディクリームは、乾燥対策やリラックス効果を得るために使用するのが良いでしょう。

ボディクリームの効果的な使い方やタイミングは?

「ボディクリームはただ塗るだけ」と思っていませんか?
より保湿の効果を高めるためにも効果的な使い方を理解しておく必要があります。
今から紹介していくので、明日からすぐにでも実践してみてくださいね。

ボディクリームを塗るベストなタイミング

ボディクリームの保湿成分がより浸透しやすい状態は、「清潔な肌の状態」「肌が柔らかくなっている状態」「肌が濡れている状態」の3つです。
すなわち、この3つの条件が揃っている入浴後が一番ベストなタイミングと言えます。

効果的な使い方 

1.  ボディクリームを手のひらに出し、両手で温める

ボディクリームが冷たくヒヤッとしている状態で肌にのせると、毛穴が収縮し、せっかくの潤い成分が浸透しにくくなります。したがってボディクリームは手のひらで温めることがポイントです。
肌に浸透しやすくなって、より効果が高まりますよ。

2. 肌が濡れている状態の上から、1パーツごとに塗っていきましょう

濡れている状態でボディクリームを塗る理由は、乳化をさせるためです。
ボディクリームは油分と水分が混ざり合うと乳化し、単体で塗るよりも浸透率が上がります。
この時、肌についている水分が多すぎる場合は、事前に手のひらで水分を払い落としておくと良いです。

3. くるくると円を描きながら丁寧に塗りましょう

肌にある小さなシワにしっかり塗り込むことで、シワの細部まで潤い成分が行き渡ります。
細かいところは、指先を使って優しく丁寧に塗ることがポイントです。
決して強い力で摩擦を与えないでくださいね。

4. 清潔なタオルで優しく水分を拭き取りましょう

ゴシゴシ拭いてしまうとせっかく塗ったボディクリームが取れてしまうので、軽くポンポンと拭き取る程度で良いでしょう。

使うときの注意点

 ・肌に直接のせないこと

ボディクリームを温めることで浸透率がアップするので、肌に直接のせるのではなく、必ず手のひらに出すようにしましょう。

・ささっと塗って終わらせない

ただ塗れば良いと思っている人も多いのではないでしょうか。
ささっと塗るだけでは肌の内部まで潤い成分が行き渡らないので、丁寧に塗りましょう。
併せてマッサージをしながら塗れば、むくみ防止にも繋がるので一石二鳥ですよ。

・適量を使う

1回の適量は部位によって違いますが、100円~500円玉の大きさが目安です。量が少なすぎる場合は、摩擦が刺激となり肌にダメージを与えてしまいます。
また、量が多すぎる場合は、ベタベタが衣類に付いてしまうなどのデメリットもあり不快に感じてしまうことでしょう。
したがって、目的や部位によって適量を使うことが大切なのです。 

より乾燥を防ぐためにできる「+@(プラスアルファ)」

 ・ボディクリームを塗る前に化粧水をつける

化粧水によって肌を潤わせ、肌のキメが整うと、次に塗るボディクリームの浸透率が上がります。
またこの工程は、化粧水が浸透した肌にボディクリームの油分によって蓋をするという役割もあります。
「時間がなくて面倒」という人には、全身にシュシュッと吹きかけることが出来る、スプレー式の化粧水がオススメですよ。

・お風呂の温度は38度~40度、入浴時間は10~15分にする

熱いお湯に浸かっていると、肌が痒くなったことはありませんか?掻きむしって「肌に傷ができてしまった」なんてことも・・・。
実は、かゆみの原因となるヒスタミンという物質が分泌され、さらに肌乾燥を悪化させてしまうのです。
また入浴時間が長いと、水分を保ってくれるセラミド成分が流れ出てしまい、こちらも乾燥に繋がります。

よって少しでも乾燥を防ぐためには、お湯の温度はややぬるめにし、長すぎない入浴時間を意識すると良いでしょう。

おすすめの使い分け

ボディクリームはボディ全体に塗ってあげるほうが好ましいのですが、同じ肌でも部位によって、乾燥しやすい箇所や皮脂がでやすい箇所など肌質が異なります。
目的や部位に合わせて使い分けると、なおGOODです。

ここからは、使い分けるときのポイントをご紹介します。

○部位によって使い分ける

・背中、胸、お腹

皮脂の分泌量が多く、ニキビや肌荒れを起こしやすい箇所です。
油分が多く含まれているものを使うと、さらに肌トラブルの原因となってしまいます。
すなわち、油分が少なくて水分が多めのさらりとしたテクスチャーのものがオススメです。

・手、腕、足

皮脂腺が少なく、カサつきやすい箇所です。
油分多めのこっくりとしたテクスチャーのもので、しっかり保湿しましょう。保湿成分のヒアルロン酸やコラーゲン、そしてオイルなどが配合されているボディクリームを選ぶのもオススメです。

肘はシワがあるので、腕を少し曲げてから丁寧に塗りこみましょう。
膝においても、肘と同様で足を少し曲げた状態で塗ると浸透しやすいです。

・かかと

最も乾燥しやすい箇所です。乾燥を放置しておくと、角質が硬くなり、見た目にも影響が出ます。一度硬くなった角質を柔らかくするのは、普通のクリームではなかなか難しいです。

よって、尿素配合のものを使うと良いでしょう。
尿素は硬くなった角質を柔らかくする作用があるので、かかとの角質ケアに最適です。

・顔

顔とボディでは肌質が異なるので、顔用としても使えるボディクリームを選ぶことが重要です。なぜなら、ボディクリームに含まれる香料が刺激となって肌トラブルを起こしてしまう可能性があるからです。
そういったリスクも考慮して、安心して使えるものを探しましょう。

○季節や目的によって使い分ける

・日中、夏の季節

ベタベタが気になる日中や夏は、さっぱりとしたテクスチャーのものが良いでしょう。
また、ひんやりと清涼感のあるボディクリームは暑い夏にオススメです。

・夜、冬の季節

朝までしっとり感が持続するような、保湿力の高いボディクリームを使いましょう。
乾燥が気になる冬は、ボディクリームにオイルを混ぜて使うことも保湿力を高めるポイントです。

・リラックスしたい時

フローラル系やシャボン系そして柑橘系など、気分によって香りを変えるのもオススメです。
就寝前に塗れば、癒し効果によって好みの香りに包まれながら気持ちよく朝まで眠ることができるでしょう。

・マッサージをしたい時

乾燥を防ぎながら、マッサージをしたい時にもボディクリームは最適と言えます。
マッサージには、唐辛子エキスなどの引き締め成分が配合されているものや、伸びが良いものを選ぶことがポイントです。 

他にも「敏感肌用」「乾燥肌用」「無香料」「微香料」などが販売されているので、肌質によっては低刺激なものを使うことも選択肢の1つです。

まとめ

ボディクリームは、ボディ全体を保湿するとても大切なアイテムですが、効果的な使い方を実践できていなかった人は多かったのではないでしょうか。
また、部位によってボディクリームを使い分けることは、肌トラブルを起こさないためにも重要なことなのです。

是非、この記事で紹介した効果的な使い方を実践して潤い肌を目指しましょう。

とは言え「初めからボディ全体を保湿するなんて面倒」という人は、かかとや腕などの一番乾燥が気になる箇所を重点的に保湿してあげることをオススメします。
慣れてきたら少しずつ保湿する部位を増やしていきましょう。