摂取すると疲労回復効果があることで知られる「クエン酸」。柑橘類などに多く含まれているクエン酸は、食品としての効果が有名です。
しかし、実は美容にも効果があるため、化粧品成分として採用されることも多いのです。
知っているようで実は知らないクエン酸の効果。
正しいエイジングケアのためには、クエン酸について理解することが大切になってくるのです。
クエン酸とは?
クエン酸は、梅干しやレモン、オレンジなど柑橘系の果物に含まれる「酸っぱい」と感じる成分のことです。
クエン酸は私たちの体の中でも作られる安全な成分で、疲労回復ほかエネルギー代謝などに大切な働きをします。
クエン酸には、健康によいたくさんの効果があります。
- 疲労回復
- 脳の神経疲労をほぐす
- 骨粗しょう症予防
- 肝機能改善
- 動脈硬化予防・血圧改善
- 筋肉痛を和らげる
また、
- 殺菌力が強い
- 抗酸化作用
- 血流の改善
- 代謝の促進
などの効果もあり、美肌へ大きく貢献してくれます。
クエン酸を含む食べ物
クエン酸というとレモンや梅干しをイメージしてしまい、食べ物として摂取することを躊躇していませんか!?
しかし、クエン酸を含む食べ物は、他にもたくさんあります。
美肌やお肌のトラブル解消のために、積極的に摂取するようにしましょう。
クエン酸を含む食べ物
- 梅干し
- 柑橘類(レモン、ライム、グレープフルーツなど)
- キウイ
- いちご
- アセロラ
- 黒酢
上記のフルーツ類にはクエン酸以外にもビタミンなどが含まれているので、美肌に最適です。
フルーツはそのまま食べられるので、便利ですよね。
さらに、ジュースやスムージーなどにすると、日常の食卓などに取り入れやすくなります。
また、黒酢の場合は水や炭酸水で割ったり、はちみつなどを入れたりすると飲みやすくなります。
梅干しは、1日1粒で酸性に傾いている現代人の体をアルカリにしてくれる働きがあります。
クエン酸による美容効果とは?
健康によいクエン酸ですが、美容効果も高いのです。
血行促進
クエン酸は酸性ですが、体内に入るとアルカリ性に変わります。
肌は弱酸性の状態がよいのですが、血液はアルカリ性の状態にしておくことがよいです。
血液がアルカリ性になり血行が良くなると肌の色も冴えてくるので、くすみ防止には最適です。
抗炎症作用
クエン酸の抗炎症作用により、炎症を抑えることができます。
肌荒れを落ち着かせたり、予防したりする効果があります。
成分によってはアレルギーを抑えたり、ニキビを予防できたりする効果も望めます。
ピーリング効果
クエン酸のピーリング効果で、古い角質を取り除き新しい肌を再生させることができます。古い角質がポロポロととれて、使い続けると肌にツヤがでてきます。
ピーリングのあとに基礎化粧品を使うと、明らかに吸収がよいという実感があります。
殺菌効果
クエン酸には細菌増殖を抑える作用があり、殺菌効果もあります。
お肌で細菌が増殖することが、ニキビの原因にもなります。
この元となる細菌をクエン酸がきれいに殺菌してくれるので、ニキビ予防に効果があります。
肌トラブルに効果的なクエン酸
クエン酸には、美肌に対してたくさんの効果があります。
その中でも、「抗炎症作用」「ピーリング効果」「殺菌効果」は、ニキビに効果が見られます。抗炎症作用は、ニキビの炎症を抑える働きがあります。
また、クエン酸のピーリング効果は肌の表皮を生まれ変わらせ、ニキビ跡の赤みや色素沈着を目立ちにくくさせられます。
また、皮脂はニキビの原因になる菌の増殖を促してしまいます。
クエン酸のピーリング効果はこの皮脂を取り去ることができて、さらにクエン酸の殺菌効果が菌の増殖を抑えます。
クエン酸の摂取方法
美容や健康維持のためには、クエン酸を積極的に摂取することがよいとされています。
クエン酸は、レモン・ライム・グレープフルーツなどの柑橘類、いちご・キウイフルーツなの果実類、酢や梅干しなどに含まれています。
しかし、毎日これらの食品で十分な量のクエン酸を摂取し続けることは難しいものですよね。
そんな時には、ドラッグストアなどでも販売されている「クエン酸」の粉末やサプリメントが便利です。
クエン酸の粉末を利用する場合は、飲用すると摂取しやすいです。
基本のクエン酸水
クエン酸を水に溶かすだけです。手軽に作れますが、酸っぱくて飲みづらいという場合には、お好みで蜂蜜やシロップなどを加えてください。
・材料
水:250ml
クエン酸:小さじ1/2(約2g)
・飲み方
コップに入れた水にクエン酸を加えて、よく混ぜ合わせて飲みます。
ヨーグルトドリンク風
クエン酸を牛乳に溶かします。牛乳のたんぱく質が反応して、ヨーグルトのようなプルプルの食感になります。
・材料
牛乳:250ml
クエン酸:小さじ1/2(約2g)
・飲み方
コップに入れた牛乳にクエン酸を加えて、よく混ぜ合わせて飲みます。
クエン酸は一度に多量に摂取しても、吸収されなかったクエン酸の成分は体外に排出されてしまいます。
少量に分けて、こまめに摂取するようにしましょう。
クエン酸を配合している化粧品
クエン酸には、美肌や肌のトラブル解消のためのさまざまな働きがあります。このことから、1万種程度のスキンケアアイテムに配合されています。
クエン酸は、化粧水や美容液をはじめさまざまなスキンケアアイテムに使われています。
収れん効果があるので、収れん化粧水や毛穴ケアの化粧水に配合されています。
また、ピーリング効果があるので、ふき取り化粧水にも配合されています。
ほかにも、洗顔料、クレンジング料、保湿目的の化粧水や美容液、まつ毛用美容液、乳液などにも含まれています。
最近一般的になってきている、フェイスマスク、オールインワンゲルなどの化粧品にも含まれています。
さらに、マスカラ、ファンデーションなどのメイク用品や、かかとのケアやひざ・ひじなどのボディケアのアイテムにも配合されています。
最近では、エイジングケアを目的とした化粧水や美容液などにも含まれるようになってきています。
クエン酸のデメリットの紹介
クエン酸は、効果があって使いやすい成分です。そのために、さまざまな種類のスキンケアアイテムに配合されています。
化粧品に配合されているクエン酸は、刺激性やアレルギーのリスクも少なく安全性の高い成分です。
しかし、酸性の物質なので、敏感肌や乾燥が酷い肌は、肌荒れやかゆみが出るなどの可能性があります。
さらに、ピーリング化粧品などに高濃度でクエン酸が配合されている場合は、刺激を感じるリスクがあります。
クエン酸が高濃度の場合は、敏感肌の方や乾燥肌の方にはオススメできません。
クエン酸によるピーリング効果は美肌を期待できますが、肌を痛める危険性もあるのでやり過ぎないように注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?化粧品としてのクエン酸について、お分かりいただけましたでしょうか?
よく耳にするクエン酸ですが、こんなにもたくさんの効果があるのですね!
クエン酸を摂ることで健康的になれるだけではなく、美肌にも効果があるなんて嬉しいですよね。
クエン酸は化粧水や美容液をはじめ、さまざまなスキンケアアイテムに使われています。
クエン酸は美肌のためにも必要な成分ですが、誤って使用するとトラブルにもなりかねません。
注意事項に気を付けながら、日々のお手入れにクエン酸を上手に取り入れて、アンチエイジングに役立てましょう。