保湿をしないとお肌はどうなる?乾燥肌が招く6つのトラブル!

保湿はスキンケアの重要な要素です。

毎日の洗顔や季節の変化など、私たちのお肌を乾燥させる原因はたくさんあります。
「お肌が乾燥してガサガサになっている!」そう思って、慌てて保湿クリームを手に取った経験のある方も多いのではないでしょうか?

お肌を美しく保つため毎日多くの人がスキンケアに励んでいますが、その中心となっているのが保湿です。
洗顔後のお肌に浴びるほど大量の化粧水をなじませたり、水仕事や手洗いのあと念入りにハンドクリームを塗り込んだり、とにかく保湿をしている人が多いと思います。

ではなぜ、こんなに保湿を重視しているのでしょうか?そして、お肌が乾燥したらどうなるのでしょうか?
乾燥が招くお肌のトラブルについて調べたいと思います!

そもそも保湿ってなに?

普段当たり前のように使っている「保湿」という言葉ですが、どのような状態を指すのでしょうか?

私たちの体の約70%は水分だと言われており、体の一部である皮膚は多くの水分で作られています。
しかしその水分量には個人差があり、水分が少なくて硬くガサガサの状態を乾燥肌、水分が多くもっちり柔らかい状態をしっとり肌と表現することがあります。
つまり「保湿」とは、お肌の水分量が多い状態をキープしていることを意味する言葉なのです。

しかしお肌の水分量は、ただ水に浸しても増えるわけではありません。
洗い物のあとって、そのままだとお肌が乾燥して荒れちゃうこともありますよね?
お肌はただ濡らしてもすぐに乾燥してしまいますし、場合によっては必要な油分までお水で流してしまいます。
では、どうすればお肌の保湿がうまくできるのでしょうか?

上手に保湿するためのスキンケアを解説しちゃいます!

お肌を保湿する方法その1:スキンケア用品を使う

皆さんは朝晩の洗顔後に化粧水を付けたり、家事の後に保湿クリームを付けたりしていますか?これらのケア用品は、保湿を目的に作られています。
お肌はもともと角質間脂質などの保湿成分をもっていて、その成分が潤いの素になっています。
しかし角質間脂質などは、加齢やホルモンバランスによって分泌量が減ることがあります。その結果として乾燥肌になってしまうので、潤い成分が配合されたケア用品で補う必要があるのです。

ケア用品は「何でも同じ」というわけではなく、保湿力の高いヒアルロン酸やセラミドなどが配合されているのものを選ぶと、より効果が期待できます。

お肌を保湿する方法その2:健康なお肌になる

保湿ケア用品を上手に活用するとお肌のコンディションが整い、本来持っている角質間脂質や天然保湿因子の保湿能力が機能し始めます。
そもそも健康なお肌を目指して保湿していますのでこの回答は本末転倒かもしれませんが、保湿ケアが充分なお肌はバリア機能が高まり、結果的に潤うのです。
つまり保湿ケアを続けると、お肌は自分で保水力をアップすると言う好循環が生まれるのです!

保湿とは油分ではなく水分を保つこと

スキンケアの基本として抑えておきたいのが、お肌に潤いを与えるのは油分ではなく水分であるということ。
洗顔後のスキンケアとして一般的なのは、化粧水の後に乳液やクリームを使うパターンです。
これは化粧水で補った水分を逃がさないよう、乳液やクリームで蓋をする意味合いがあります。
化粧水だけでは時間が経つと乾燥したような状態になりますが、乳液やクリームがあればしっとりが長続きするので大切ですよね。

しかし乳液やクリームは付け過ぎると油分過多を招き、ニキビの原因になることもあります。
肝心なことはお肌の潤いは水分が作る、ということです。
油分はあくまでもそのサポート役。油分だけで潤いを得ようとしてはいけないのです。

保湿しないとお肌はどうなるの?

さて、ここからが本題です。
お肌の健康にとって保湿が大切だということは分かりましたが、保湿が不十分なお肌はどんなトラブルを招いてしまうのでしょうか?
保湿不足が招くお肌のトラブルには、代表的な症状が6つあります。
それらを原因のパターン別に見ていきましょう。

パターン1:バリア機能の低下


保湿が不十分なお肌は、もともと持っていたバリア機能が低下してしまいます。
バリア機能を失ったお肌は外部環境との接触に弱くなり、次のような肌トラブルが起きやすくなります。

■敏感肌

文字通り、外部からの刺激に敏感に反応してしまう肌トラブルです。
花粉やホコリに反応して赤く腫れてしまったり、水や化粧品がしみてしまったりと、症状はさまざまです。
改善のために付けた保湿剤すら痛みを感じることもありますでの、敏感肌になってしまったら、専門の病院で診てもらうことをお勧めします。

■ひび割れ

バリア機能を失ったお肌は保水力が低いため、表面が乾燥し、硬くなってひび割れを起こしてしまいます。
酷い場合には乾燥性皮膚炎という病気に発展し、炎症や痒みを伴うこともあります。

パターン2:ターンオーバーの乱れ


お肌が再生するサイクルをターンオーバーと言いますが、保湿が不十分なお肌は、このターンオーバーの周期が乱れてしまいます。
ターンオーバーが乱れてうまく再生されないお肌は、次のようなトラブルが起きやすくなります。

■シワができやすくなる

水分が不足したお肌はターンオーバーの周期が乱れ、コラーゲンの生成もうまくできなくなります。
コラーゲンはお肌にハリを与える成分なので、生成されないとお肌のハリがなくなっていきます。
コラーゲンが不足したお肌は土台からゆるくなり、やがてシワという姿に変化するのです。

■シミができやすくなる

お肌の内部で生成されるシミは、ターンオーバー機能によってお肌の外へと運ばれ、やがて古い角質として剥がれ落ちていきます。
それを繰り返していればシミで悩むことはないのですが、保湿が不十分なお肌はターンオーバー周期が乱れてしまうため、排出されなかったシミが目立ってきます。

■肌がくすむ

シミと同様に、お肌に古い角質が残ったせいで起こるのがくすみです。
お肌のくすみは血行不良で起こるケースもありますが、ターンーオーバーの乱れで角質が厚ぼったく残ることも原因の一つです。

パターン3:皮脂分泌過多


お肌の表面から分泌されつる皮脂は、皮脂膜を形成して乾燥からお肌を守ってくれます。
本来は頼りになる皮脂膜ですが、お肌の水分が不足すると暴走してしまう、困ったちゃんです。
お肌の水分を守ることが仕事の皮脂膜は、お肌の水分が不足すると、それを補おうとして過剰に皮脂を分泌してしまうのです。

■ニキビができやすくなる

過剰分された皮脂は、毛穴に詰まってアクネ菌(ニキビ菌)のエサとなります。
エサをたくさん食べたアクネ菌は活発に活動し、ニキビとなって肌表面にダメージを与えます。

ただし、ニキビができやすい原因は過度の皮脂分泌だけではありません。
先述したターンオーバーの乱れはお肌の表面に古い角質を溜め込んでしまいますので、それが脂肪と混ざってニキビをできやすくするのです。

しっかり保湿で潤い肌を目指そう!

保湿がお肌にどれほど大切かは分かりましたね!
そこで次は、潤いたっぷりの健康肌になる方法を知りたいところです。
毎日のケアで潤い肌になることはできるのでしょうか?
そのポイントをご紹介します。

基本は洗顔と保湿成分

毎日のスキンケアで欠かせないのが洗顔です。
しかしやり方を間違えてしまうと、乾燥してあらゆる肌トラブルを引き起こします。
正しい洗顔方法と、洗顔後の保湿について理解しましょう!

■洗顔の注意点
体の中でも特に皮膚が薄い顔は、刺激に弱い部位でもあります。
そのため洗顔をするときは刺激を与えないことを心掛けましょう。

まず、洗顔時に熱いお湯を使うのはNGです。
お湯は必要な油分まで奪ってしまいますので、洗顔は水か体温程度のぬるま湯で行うのが基本です。
洗顔料も低刺激のものが望ましいです。
過度に刺激を与えるスクラブ入りや、合成界面活性剤入りのものはなるべく避けましょう。
スクラブや合成界面活性剤を避けることはニキビ対策としても有効なので、覚えておくといいですね。

洗顔料はネットなどを使い、しっかり泡立ててください。
たっぷりの泡を顔のせたら、ゴシゴシこすらず、軽く抑えて馴染ませましょう。
1分程泡で包んだら、たっぷりの水ですすいでください。

■洗顔後の保湿ケア
刺激に弱いお顔は、タオルのゴシゴシでもダメージを受けてしまいます。
洗顔後はタオルでゆっくりと顔を抑え、水分の拭き取り過ぎに注意しましょう。
程良く水分が残ったお肌は、保湿ケアのベストなタイミングです。
水分が乾燥しきらないうちにしっかりケアしましょう。

保湿ケアで注意して欲しいことは、保水力の高い成分を配合したケア用品を使うことです。
ヒアルロン酸やプラセンタエキス、セラミドなどの成分がおすすめなので、ケア用品を選ぶ際はチェックして見てください。

また、保水をしっかりした後のお肌に、油分の入ったケア用品をベタベタ付けるのはNGです。
お肌には自分で皮脂を分泌する機能が備わっています。
保湿成分を補ったあとは、それが乾燥してしまわない程度の少量の油分に留めておきましょう。

まとめ

乾燥したお肌は、さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。
敏感肌やひび割れはもちろん、一見潤って見える皮脂分泌過多も乾燥が原因です。

健康なお肌にはもともとバリア機能があり、肌内部の水分を保持する能力があります。
しかし一度その健康が損なわれてしまうと、肌トラブルを繰り返す悪循環に陥ります。
そうならないためにも、毎日のスキンケアでしっかり保湿を心掛けましょう!