目指せ美肌!思わずスキンケアをしたくなる、お肌の基礎知識!

お肌の構造を知ることからスキンケアは始まります。

お肌の調子を整えるため、多くの女性が行っている日課の一つがスキンケアです。
お肌のために好みの化粧水を買ったり、コスメグッズを買い揃える方も多いことでしょう。

しかしあなたのスキンケア、何となくやってはいませんか?
お肌には知っておくべき構造や仕組みがあり、それぞれに大切な役割があります。それらを知ることは正しいスキンケアの第一歩であり、お肌の美しさとなって返ってくるはずです。

そこで今日は、スキンケアを毎日したくなるお肌の基礎知識をご紹介いたします!

私たちのお肌は、どんな仕事をしているの?

私たちが普段何気なく触れているお肌ですが、いったいどんな役割があるのでしょうか?
お肌には、私たちがよく知っている働きや、聞いて驚く意外な働きもあります。お肌の役割を大きく分けると、以下の4つが挙げられます。

外部の刺激から体を守ってくれる!

私たちのお肌は、体内のDNAが直接紫外線にさらされるのを防ぐ働きをしています。
また、皮膚があることによって雑菌が入り込まなくなり、健康を守ってくれます。お肌には外部からの衝撃を和らげる働きもあるので、体にとっては最高のガードマンです。

体から老廃物を出してくれる!

私たちの体内では、常に老廃物が作られています。
お肌は体内の不要な老廃物を排出させる、大切な役割を果たします。
特に激しい運動もせずじっとしていても、汗や皮脂がにじんできますよね?これはお肌が、体内の老廃物を排出しているからなのです!

知覚をつかさどる場所

誰かの肌に触れたとき、ぬくもりを感じてほっとする瞬間ってありますよね。
その感触を得られるのも、お肌があるからこそです。
お肌は知覚をつかさどる場所でもあり、暑さや寒さ、痛みなどを感知して私達を守ってくれるのです。

体調を整える働き

お肌の働きで意外と知られていないのが、健康に関する働きです。
お肌は人間にとって大切な、体温を調整する組織です。恒温動物である人間は、皮膚によってその体温を一定に保っています。
また人間の皮膚は、体から水分が蒸発することを防いだり、日光からビタミンDを合成する働きも担っています。

お肌はどんな構造になっているの?

毎日のスキンケアを上手に行うには、皮膚の構造を知ることが大切です。
私たちのお肌は、大きく分けて3つの層でできています。

お肌の一番外側「表皮」

私たちが普段触れている場所が、お肌の一番外側である「表皮」です。
表皮はたった0.2ミリしかありませんが、以下のの4つに分けられます。
・角質層
・顆粒層
・有棘層(ゆうきょくそう)
・基底層(きていそう)

基底層で作られた表皮細胞は、次に生まれる表皮細胞により、だんだんと皮膚の表面に押し出されていきます。
その工程で有棘層、顆粒層と変化し、お肌の一番外側で角質層となるのです。
角質層は「死んだ細胞」であるため、最終的には剥がれ落ちてしまいます。これが「フケ」や「垢」と呼ばれるものです。

お肌の真ん中「真皮」

表皮の下には、真皮と呼ばれる層があります。
真皮の成分は約70パーセントはコラーゲンでできていて、保湿性や弾力性に優れています。
残りの成分もヒアルロン酸などのムコ多糖類やたんぱく質などであるため、やはり保水性や弾力性に富んでいるのが特徴です。

お肌の一番内側「皮下組織」

お肌の一番内側で表皮や真皮を支えているのが、皮下組織です。
皮下組織は大部分が皮下脂肪でできていて、そのクッション性は真皮を上回ります。
そのため皮下組織には、外部の衝撃から体内の臓器を守る働きがあります。
また皮下組織は、さまざまなホルモンを分泌することで、代謝をコントロールする働きもあるのです。

お肌の美しさを保つターンオーバー

人間のお肌は約4週間で生まれ変わると言われていて、この周期をターンオーバーと言います。
このターンオーバーがしっかりできているお肌は健康とされ、周期が乱れると肌トラブルを引き起こします。
ターンオーバーが乱れる原因には、紫外線などの外的ストレスや栄養バランスの偏り、睡眠不足などが挙げられます。
ターンオーバーが乱れたお肌はハリを失い、シミやシワ、乾燥や脂質過多などのトラブルが発生します。

またターンオーバーは、加齢によっても乱れる傾向にあります。
加齢でターンオーバーが乱れたお肌は代謝が滞りがちになり、シワやタルミ、シミが出やすくなります。

お肌の潤いでトラブルを撃退!

ストレスや生活習慣の乱れて荒れてしまったお肌にも、健康を取り戻す方法があります。
それは、お肌に潤いを与えることです。たった0.2ミリ程度の厚さしかないお肌ですが、メカニズムを知りケアすることで、潤いを与えることができます!

お肌のメカニズムその1:皮脂膜

皮脂膜とは、分泌された汗と皮脂がお肌の表面で混ざり合ってできた、天然の保湿クリームのことです。
お肌の表面で自然とできるこの皮脂膜は、水分の蒸発を防いだり外部の刺激を緩和するなど、お肌を守る働きがあります。

しかしこの皮脂膜は、皮脂の分泌量のバランスが崩れるとうまく生成されません。
皮脂膜の生成がうまくいかずお肌にカサツキを感じた時は、市販の保湿クリームで潤いを与えましょう。

お肌のメカニズムその2:角質間細胞脂質

セラミドが主成分の角質間細胞脂質は、文字通り角質同士の間に入り、隙間を埋めてくれる存在です。
角質間細胞脂質は、脂質と水分がミルフィーユ状に重なった構造になっており、お肌の保水力を高める働きがあります。

肌のメカニズムその3:NMF

NMFとはNatural Moisturizing Factorの略で、お肌の保湿力を高めてくれる成分です。
このNMFも角質間細胞脂質同様に、角質同士の間に入り、隙間を埋めてお肌を潤してくれます。

この3つのメカニズムはお肌にとっては大切な機能で、どれか1つでも欠けてしまうと、お肌の調子は整いません。お肌は、角質層の保水率が20~30パーセントの状態が理想と言われており、潤いや柔らかさが良い状態と言えます。
3つのメカニズムを整えるためには、洗顔後の保湿や、外出前の紫外線対策が重要になってくるのです。

スキンケアの差が出る肌年齢

10代や20代の頃はいつでもお肌にハリがあって、自分にシワやタルミが出るとは想像しにくいものです。
しかし残念ながら、いつまでも同じお肌ではいられません。年齢と共に、衰えは必ずやって来ます。

歳を重ねると「肌年齢」という言葉が気になってきます。
もちろん若い頃から意識している人もいますが、肌の衰えが気になりだすと、自分の肌年齢を知りたくなるものです。

10代や20代の頃は、同年代の人と自分の肌に、大きな衰えの差は感じない人が多いと思います。
若い頃は特にスキンケアをしなくても、お肌が元気だからです。
しかしそのままスキンケアをしない人と、ずっとスキンケアを続けた人では、歳を重ねてから大きな違いが生まれます!

若いうちからお肌の構造やメカニズムを知り、自分のお肌にあったスキンケアを続けることで、肌年齢を若く保つことができます。
もちろん年齢を重ねてからでも、スキンケアは始めた方がいいに決まっています!
これまでスキンケアに興味がなかった方も、これからしっかりいたわることで将来の肌年齢に差が出てくるはずです。
洗顔後の突っ張ったお肌や冬のカサカサのお肌は、ほったらかしにぜず十分に保湿してあげましょう!

まとめ

外部からの衝撃や紫外線からのダメージ、ウイルスの脅威からも私たちを守ってくれるお肌。これまでは何気なく洗って、拭いていただけではありませんか?

お肌はその機能が低下すると、健康までも損ないかねない大切な場所です。
花粉症やウイルス感染などが現代病となりつつある昨今は、お肌の役割を見直すべき時代とも言えます。

お肌の構造を知ったあなたなら、これから正しいスキンケアを実践できることでしょう。